

サガリバナは夜中に咲いて、夜明けとともに花を落としてしまう不思議な花。
しかも、沼地や川岸に生える樹木なので、明け方には川面にサガリバナが浮かぶ幻想的な景色が見られる。
まだ暗く星が瞬く中、カヌーを漕いでサガリバナを目指す。
カヌーも初めてやったから、最初は慣れんかったけど、コツがつかめてくると楽しいもの。
そのうちに、辺りは明るくなってきた。
そして、サガリバナ。
ふと、甘い香りがすると思ったら、サガリバナが川岸に咲いていた。
白にピンクに赤と、川岸のそこここに下がっている。
花の香りは、チョコレートのような甘い香りと言われている。
虫たちも寄ってきた。
帰り際、気づけばサガリバナが水面に落ち始めていた。
その上をカヌーで漕いでいく。
なんとも言いようのない体験が、昨日はできた。


